非接触給電の特許出願

非接触給電の特許出願

現在社会的に注目を浴びている技術分野の1つとして非接触給電技術があります。
またはワイヤレス給電という言い方もあるようです。
仕組みとしてはIH送電側コイルと受電側コイルの2つで磁束を発生させる点で、
IH(誘導加熱)と近いものがあり、大学で電磁気学を勉強した人にとっては
原理自体は特段難しいものではありません。
その上で、コイルや導電部分等の機械的な構造や、電気的な仕組みについて
日々技術革新が進んでいます。

また非接触給電と一言で言っても、電動歯ブラシや電気シェーバー等の
小型の電気機器で使用されるものから、電気自動車や自動搬送車などで使われる
大電流のものまで幅広く存在します。どちらかというと車両用の
技術開発が進んできているのかなという印象があります。
これからは電気自動車ですし。
そして、スマートフォン、タブレット、携帯電話など、
携帯情報端末での利用についても開発が非常に進んでいます。

「非接触給電」の検索ワードで成立している特許件数を調べると
497件と出てきます。直接的にこのワードが出てこない案件なんかだと
それ以前のものもあると思われますが、興味本位の調査ですし、
数が多いと面倒なのもあるのでこの辺で切ります。

一番古いのは、特公平05-066520。公告制度が残っている時代のものですね。
出願日が1985年04月10日ですので、とっくに権利が切れています。
権利者は日立製作所です。以下のような図面となっています。

画像の説明

それ以降は、2000年以前の出願では豊田自動織機の出願件数が
大半を占めます。かと思うと、2000年以降はばたっと件数が
なくなります。件数が減ったのか使用する用語が変わったのか
という問題はありますが、基本特許を多く保有している可能性は
高そうです。

梅澤国際特許事務所の弁理士は、このような非接触給電技術についても、
適切に理解した上で受任することが可能ですので、
国内特許出願外国特許出願をはじめ、お気軽にご相談下さい。

特許申請の手続きについては「国内特許出願」を参照下さい。