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第2のステップ

第2のステップ:商標を回避されたらどうするの?

しかしながら、商標を使わないように巧妙に模倣をするということもあり得ます。
これをされると確かに腹は立つのですが、まずはお客さん自身に区別をしてもらう
ということが第1歩です。
原点に戻って考えればわかりますが、お客さんは本物を買いたいのです。
本物とニセモノが明確に区別できるように売られていて、ニセモノをわざわざ買うのか。
ジェネリック医薬品のように同一の効力があることが分かっているものでも、
結局オリジナルのものを買うというのが一般的なのではないでしょうか。

そして次に、類似品が市場から消えることが、本当に自社の利益になるのかどうかという問題があります。

商品・サービスが売れるためには、何が必要でしょうか。
確かに、商品・サービスそのものだけで十分に魅力があって、
作ったそばから売れていく、というものは世の中に確かにあります。
しかしながら通常は、営業努力というものが必要で、また消費者の目に触れるように努めなければなりません。大概の場合は、類似品についても営業努力により売れているというケースが多いのではないかと思います。

こういう営業努力を評価するという話ではなく、彼らもまた市場拡大に貢献している
という側面があるということです。知財政策の検討にあたっては、
市場での独占性を優先するのか、まずは市場拡大を優先するのか、悩ましい点があります。
自社ブランディングに成功すれば、類似品によっても市場を拡大しつつ、
その市場の頂点に自社商品が立つという場合があり、それがベストではないでしょうか。
他社が参入してこない市場はどうしても拡大しない傾向が強く、
市場の大きい商品については複数社で分け合っているのが一般的だと思います。

まずは商標とブランディングで相対優位を確保し、その上で、より強いけん制力の発揮を求めて、特許などの他の知的財産権の取得を検討するというステップになります。

→ 第3のステップへ、特許と意匠があります。

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