特許調査と検索の簡単な方法(初心者向け)
特許出願のご依頼の際には、まず簡単な特許調査をすることから始めます。
お客様の方でも事前に調査されているようなのですが、
Google等ネット検索の範囲に過ぎず、特許庁DBへのアクセスを
行っていないことが大半なので、初心者向けのやり方を簡単に説明します。
現実には多岐にわたる入力項目を駆使して行っているのですが、
あまり細かい話をしても分かりづらいはずなので、
実際のところこれだけ検索できればという部分について、
簡単に説明したいと思います。
なお、弊所にサーチ依頼をされる場合は、
特許を取れるかどうかのサーチ費用は5.4万円(特許出願前調査)です。
まずは特許庁のサイトへ
特許庁の検索サイトはこちらです。
- 特許情報プラットフォームのトップページ
の「特許・実用新案」から、「特許・実用新案検索」の先となります。 - → 特許・実用新案検索
最初の表示画面
以下の画面が表示されますので、
一番左、「特許・実用新案」から「特許・実用新案検索」を選びます。
検索ワードの入力
下にスクロールすると次の画面になります。
・一番左の「検索項目」は、「全文」のところに入力します。
・「発明・考案の名称」「請求の範囲」を指定すれば絞れますが、漏れも多くなります。
・「検索キーワード」に、検索エンジンに入力するように検索ワードをご入力下さい。
(以下はサイトリニューアル前のものですが、操作は全く同じです)
「電子 タオル」、と入力したら49件の検索結果が出てきました。
一番下の「ヒット件数」を押して結果を参照してください。
検索結果の表示
「発明の名称」を見ながら、それっぽいものの「文献番号」
をクリックしてください。
検索結果として出てきた公報を読む
するとこの画面が出てくるので、一番下の「要約」でも
分かりますが、「詳細な説明」をクリックすると
さらに細かい説明が出ます。
右の方の図面をクリックして見てみても良いと思います。
これだけでもかなりのものが見つかりますので、
事前調査するとともに、特許書類の類似案件の事例として、
書類準備の参考にしていただければ、スムーズに
出願処理まで進むと考えます。
実際に特許になったものを調べたい場合
以上の検索は、特許公開公報と言って、特許出願されたもの
すべてを検索対象としました。
特許審査ではこの特許公開公報がベースとなってサーチされ、
拒絶理由通知に引用されます。
その一方で、明らかに特許にならないと思われるものも
とりあえず多く特許出願されています。
「実際にはどんなものが特許になるのだろう?」として
実際に特許として成立した出願のみを調べたい場合は、
一番上の「公開特許公報」のボックスを消して、
隣の「特許公報」のボックスをチェックしてください。
この特許公報とは実際に特許になった公報のみが
発行の対象となります。特許になりうる案件の目安として
チェックするときに、上記操作をしてみてください。
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