東南アジアの商標登録まとめ
東南アジアの商標登録
中国を含む中華圏と、東南アジアでのビジネス展開が
活発化するにつれ、東南アジアでの商標登録の
ニーズが高まっています。
東南アジア全体で一括で商標登録ができれば
良いのですが、現在は各国ごとに商標登録出願を
しなければなりません。
また、国によって審査期間が非常に長い国もあり、
また費用も国によってまちまちです。
複数国毎にサイトを分けて作成しましていますが、
東南アジアというくくりでサイトをまとめました。
また、制度も国によって異なります。
具体的には、旧宗主国の制度の影響を強く受けています。
フィリピンならアメリカ、シンガポール・マレーシアならイギリス、
といった形です。
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ASEAN加盟の各国について
東南アジアで気を付けなければならないのが、
マドリッドプロトコルへの加盟国が非常に少ないことです。
東南アジア各国について、ひとまとめで登録する、
というような制度はありませんので、それぞれの
国ごとに出願登録をしていかなければなりません。
1区分のみの出願の場合には、各国あたり出願と登録で
合計15万円~20万円程度の目安となります。
シンガポールは1年以内にほぼそのまま登録になりますが、
インドネシア、マレーシアについては中間処理が発生することがあります。
期間としては3年程度を見込んでおく必要があり
中間処理費用として、さらに10万円程度かかります。
委任状へのサインが必要になります。
インドネシア、マレーシア、タイについては、
マドリッドプロトコル経由での商標登録をすることができません。
加入へ向けて態勢を整えていると言われて久しいですが、
加入までは時間がかかりそうです。
1区分のみの出願の場合には、出願と登録で
合計15万円~20万円程度の目安となります。
中間処理費用として、これに加えて10万円程度かかります。
審査期間は2-3年程度を見ておく必要があります。
委任状へのサインが必要になります。
さらに、サイン済み委任状には公証が必要となります。
タイについては、マドリッドプロトコル経由での商標登録ができません。
- フィリピン、ベトナム、カンボジアの商標登録
インド、シンガポール、フィリピン、ベトナム、カンボジア
についてはマドリッドプロトコルを利用することができます。
費用については、こちらになります。
1区分のみの出願の場合には、各国あたり出願と登録で
合計15万円~20万円程度の目安となります。
審査期間については3年程度を
見込んでおく必要があります。
こちらも委任状へのサインが必要になります。
- ブルネイ、ミャンマー、ラオスについて
以上の国はマドプロ非加盟ですので直接出願しなければなりません。
審査期間も長く、登録まで5年以上かかってしまうこともあります。
また、代理人の数が非常に限られていますので、
物価の割には非常にコストが高くなる傾向にあります。
1区分のみの出願の場合には、各国あたり出願と登録で
合計20万円~30万円程度の目安となります。
中国・台湾・香港・マカオについて
東南アジアのくくりではないですが、台湾・香港は
マドリッドプロトコルを利用できません。
また中国でマドプロ利用の場合、商標の登録証が
発行されません。ですので、個別に出願登録が必要となります。
審査期間はいずれも1年程度です。
東南アジア商標登録のセミナー
東南アジアでのビジネス展開が活発化するにつれ、
東南アジアでの商標登録のニーズが高まっています。
東南アジアと一言で言ってもビジネス上のニーズには
ばらつきがあり、同様に各国法制にも違いがあります。
基本的には受任する代理人の側で把握すればよいのですが、
依頼人としても把握しておかなければならない点もあります。
以上を踏まえ、各国法制と留意事項について説明いたします。
日時:2017年 6月7日(水)14:00-15:30
(受付終了しました)
場所:西新宿7丁目、梅澤国際特許事務所内
講師 弁理士 梅澤 崇
参加費 5000円
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概要については下記の通りですので、ご参照ください。